20 June 2012

ハイデルベルクそのに




おたおたしているうちに、もう荷物出しの日がそこまで迫っている。


PCは船便出しで九月中旬まで手元に届かないので、今のうちにハイデルベルクの写真をさっさとアップすることにします。写真だけ。ま、そんなこともあるわね。







未知の言語の標識や看板って、見てると楽しい。これがすらすら読める人がいるんだよなあ~~~と感動する。もちろんここで暮らせと言われたらこの未知の言語がストレスの素になるのであるが。←フランス語が素敵とかおしゃれとか思ったことがないワタシ。






川のある町っていいね。この夏からすむ街に、川は…ない。












次の更新は、いつ、どこで…。



14 June 2012

丘の上のお城




ハイデルベルクに行った目的は、たった一つ、ハイデルベルク城


旅行に行く度に建築物の写真を撮りまくるワタシに、「フランスのお城もいいけど、ドイツのお城を見せてあげたかった」とオット。まるで自分の家を案内するように(=うれしそうに)、あっちこっちを指差して絵になりそうなスポットを教えてくれるのだった。





話に聞いていた通り非常に美しい。美しいのだが、どう見ても城塞という印象で、いかにもお姫様が出てきそうな優雅な眠れる森の美女お城とは全くイメージが違う。大体、丘の上にででーんと建っている様子からして、下から見上げると「おおおっ」と思わせる威圧感。

攻められることを想定して建てられた城塞なわけだが、戦争や落雷で破壊、そして修復を繰り返したこのお城には、あちこちに崩れ落ちた部分があって、それが壊れたそのままの姿で残されている。廃墟の要素が沢山あるわけで、きれいに全て修復されるより、こっちの方がよっぽどロマンチックだと思った。







大きな砂岩のブロックは、穴をあけてロープで吊り上げたりひっぱったりして丘の上まで運んだらしい。だからこの建物オリジナル部分のブロックには、必ず穴が最低ひとつあいている。(上の写真参照。色が薄い部分のブロックは、後年修復された部分でしょうね。)







この砂岩、インターネットで検索した画像でみると、茶色に見えたりオレンジ色に見えたりあるいはピンクに見えたりする。実物はほんのりと煉瓦色がかったピンク、という感じだった(←どんな色なんだそれは)。もちろん日の当たり方によって色は違って見える。この日、お天気はかぁっと晴れたりいきなりどっしりと曇ったりの繰り返しで、その度に石壁の色が微妙に変わるのがとても面白かった。







子供の頃マンハイムの米軍基地に住んでいたオットは、この城塞に来たことがあるらしい。「らしい」と言うのは、「こんなに近くに住んでたんだから、絶対来たことがあるはず。うちの母さんこういうの好きだし。でも全く記憶にない」のだそう。あ、そう…。






見張り台からの眺めはため息もん。真下に広がる旧市街の建物の、赤茶色の屋根の波。あ、あそこ、さっき通った広場だよ~。








お城の中を見るためには、敷地への入場料とは別途料金のガイド付きツアーに参加する必要がある。このためにドイツに来たんだし、もちろん中は見たいよね。英語のツアーがあったので我々はそれに参加。他にも欧州各国語のツアーがあった。

ここで用意されているガイドツアーに日本語のものはなかったが、マイクロフォンで案内しながら歩くガイドさんに率いられて、イヤフォンで説明を聞きながら歩く20人くらいの日本人グループを見かけた。ハイデルベルク自体は静かでこじんまりとした町なので、こういうところに日本から来るということは、ここは日帰りのオプショナルツアーなのかしらん…だとしたら拠点はどこかなあ…ストラスブール?








敷地内のビアガーデンでビールを飲んで一休み。懐かしい響きのBiergartenという言葉を見て大喜びしたのは何を隠そうワタシです。でもドイツのビアガーデンはデパートの屋上じゃないんだよね。枝豆なかったし(日本じゃないんだから)。

英語のウィキペディアエントリーによると、ドイツでの正しいビアガーデンというのは、ガーデンというだけあって緑のある屋外にあって、パラソルではなく木陰で日光をさえぎるセッティングになっており、席はプラスチックの椅子ではなくて木のベンチ、地面は未舗装で小石じゃらじゃら、出される食べ物はファーストフードでなくちゃんとした食事であること、これらの点をクリアしているものだということだ。へ~。






登って来たのとは違う道で丘の下まで降りて、旧市街の広場ですごーく遅いランチ。三時過ぎていたがちゃんと食事ができた。フランスとは違うね~。その後は、お土産屋さんやを冷やかしたりアイスクリーム食べたりしながらゆっくりホテルまで、徒歩で3キロ。


この日はこれだけ。こういう、スケジュールを組みすぎない旅行がワタシは大好きである。








11 June 2012

兵どもが夢の跡




欧州での最後の自由な週末を利用して、こんなところに行っておりました。






片道六時間の距離を、二泊三日で強行制覇。疲れたけど(運転したオットはもっと疲れたであろう)、行ってよかった。だーりんありがとう。


レポートは…第一弾を今週中に(と願う)




05 June 2012

よーいドン

The key to happiness. by cocopuff1212
The key to happiness., a photo by cocopuff1212 on Flickr.



荷物出しひと月前を切って、引越前のマラソンが始まった気分である。二日前オットが会社から「転勤パッケージ」と称した分厚いバインダーを持ち帰ったが、中にある書類にさっと目を通したら「こんなにやることがあるんだなあ」と実感がわいてしまってパニックしそうになった。

国内の引越には慣れっこの我が家だが、国外への引越はやっぱり手順が多くてややこしい。そしてこのフランスと言う国は、引越して来るのも大変な国だったが、出るのにも一苦労させてくれる国なのである。

オットより一足先にアメリカに戻った同僚は、フランスを出た後三ヶ月ほど、毎月電話とインターネット料金の引き落としが続いたと怒っていた。光熱諸々もちろん解約済みのはずである。だったらさっさと銀行の口座を閉じればよいじゃんと思うのは簡単で、引越の六ヶ月ほど前に何かの修理に来てもらった時切った小切手が現金化されておらず、口座を閉めるわけにいかなかったらしい。

今朝は引越業者が見積もりにやってくる。クレート梱包しなければならない荷物の相談が、どうか簡単に済みますように。