02 October 2011

リヨン1区を散歩




びっくりするほどお天気がよかった先週末。久しぶりに一人でカメラを持って、ぶらぶらと散歩に出掛けることにした。






リヨン市内のローヌ川ソーヌ川に挟まれている区域は、Presqu'île、つまり「半島」と呼ばれている。二つの川が市の南方面で合流していて、その間に半分独立したような形になっているからで、地図をみるとなぜ半島と呼びたくなるのが分かる(ような気もする)






この半島の北側に位置するのが、1区と4区。厳密に言うと、1区は半島の一部で4区はそうではない、ということらしい。4区まで入ってしまうとCroix-Rousseと呼ばれる丘になる。






この日カメラ片手にうろうろしたのは1区と4区の境目あたり、丘に向かって坂を上り始める界隈。この辺の雰囲気が、ワタシはとても好きなのだ。






このあたり、昔はあまり治安のよくない場所であったらしい。治安がよくないので土地代・家賃は安い。ということで、お金のないアーチストたちがこぞって場所を借りてアトリエを作った。その名残で、今でもこの辺はアート地区。ギャラリーやアートスタジオがあちこちにあって、歩いている人のファッションや雰囲気も、川向こうの6区とは違ってファンキーでボヘミアン。






ハイソな6区では浮いているワタシも、この界隈ではそんなに悪目立ちしないのであった。






毎日買い物袋提げて行き来するのは疲れるだろうなあとは思うが、坂道には憧れる。






Jardin de Charteuxという公園から見る、正しいヨーロッパの屋根と煙突風景。ここからまっすぐ南側、ソーヌ川の向こうはフルヴィエールの丘で、フルヴィエール大聖堂電波タワーが普段とは90度違った角度から見える。絵葉書の写真なんかによく映ってる大聖堂とタワーは、大抵東側から見たものだから。





ヨーロッパの街並みで面白いなあと思うのは、古い建物が手入れされずにそのまま残っている(ように見える)ところ。どうせ残すんならもうちょっときれいにすればいいのに、と思うことがある。






でも、汚れもしみもゆがみも、古い建物の味のうちなんだよね。







さびも味のうち、と。






リヨンにたくさんあるだまし絵風壁画の中で、多分一番有名なこれはその名もLa Fresque des Lyonnais






そのすぐ傍に架かっているPasserelle Saint Vincent。リヨンには川が二本も通っているので橋もたくさんあるが、ひとつひとつ歴史も雰囲気も違っていて楽しい。この橋は、ワタシのお気に入りのひとつ。






Passerelle Saint Vincentから北を望む。この日はカヌーのレースが行われていた。高層アパートが建つ後方の丘は、リヨン9区。


天気のいい日に散歩をするって、ホントに気持ちいいねえ。寒くなる前に、またカメラもって出掛けよう。



2 comments:

tomshore said...

素敵な町並み。そして橋。
やっぱり水のある風景って良いですね。
のどかでぽかぽかして気持ちよさそうな秋のいちにちですね。
そんなお散歩、ここんところしていない気がする。。。。

cocopuff1212 said...

■うんうん、水のある風景、いいですよねえ。京都も大阪も川が流れているし、パリもロンドンもアムステルダムもヴェニスも、川か運河がありますね。←全部ワタシの好きな街。